首の痛み、寝違えのような症状に悩やんでいませんか?第二話
前回のお話では中上級者ゴルファーは、寝違えたかのような首の痛みを感じるケースが繰り返し起きるケースが多い。それは斜角筋と呼ばれる首と肋骨をつなぐ筋肉の筋違いから起こることが多い。理由はゴルフスイングは肩を捻る動きが必要なため、首の動きがためには首がスムーズに動く必要がある。しかし首の可動域に制限があると怪我をしてしまう可能性があるという話をしました。今回は斜角筋への負担を減らすためにさらに話を進めていきたいと思います。
前回は胸郭、肋骨の可動域をまず得ることがまず大切、そのためのエクササイズを紹介しました。今回は首の運動を紹介します。現代社会の生活習慣において一番影響を受けているのがこの首といっても過言でもないでしょう。「ストレートネック」または「フォーワードネック」(図1、2)といった言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。これは頭が前に突き出してしまったり、頚椎が通常のC型のカーブを失い真っ直ぐな状態になっていることを指します。この二つの姿勢問題は外からの見え方は多少違うかもしれませんが根本的には同じ問題です。両方とも胸郭に対して首が前方にストレートになっている状態です。代償動作(姿勢)が違うので外からの見た目は違うようみえますよね。図3のテストをしてみてください。かかと、腰、背中、後頭部が壁に付かなければストレートネックになってる可能性が高いです。
先月の記事で首の側屈、回旋可動がゴルフに大切と説明しました。その可動域を出すためにもこのストレートネックをまず治すことが大切です。ストレークネックの状態でストレッチや可動域を出すストレッチなどをすると筋肉に負担がかかるだけでなく、関節や椎間板にも負荷をかけ将来的により大きな疾患につながる恐れがあります。
まず首が前方にいってしまっているストレークネックを治しましょう。まずバスタオルを数枚用意して折りたたみます。5cmぐらいの厚さにして胴体の下におきます(頭はバスタオルから落としてください)。背中、腰が浮かない様に床にペッタリとつけ、顔を水平にした状態で頭を直ぐ床に降ろしてください(図4)。この時に顔が上向いたり、下を向いたり、顎を引いたりしないでください。この体勢が息苦しいと思う人も多いのでは無いでしょうか?それだけ首が常習的に前方に滑り、固まってしまっている証拠です。リラックスし、深呼吸をしながら、重力を利用して、少しづつ頭が床につけるようになりましょう。難しければタオルの高さを低くするなど首に負担がかからないところからスタートしましょう。寝た状態で首のポジションになれたら、立位でも行ってみましょう。初めは図3の状態で深呼吸をすると言ったところから始めると良いかと思います。
首のポジションや姿勢というのは直ぐに治ることではありません。なぜなら関節や筋肉はそのポジションで固まってしまい習慣付いてます。ですので悪い姿勢で過ごした期間が長ければ長いほど治りづらかったりします。何十年もストレートネックであればそれだけ治るのにも時間がかかります。しかしながら無理せず、根気よく対応していけば必ず治りますので頑張りましょう。
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