先日、The Barclays トーナメントのボランティアに行ってきました。今回はそのことについて書きたいと思います。まず、このトーナメントですが、ポイントランキングで争われるフェデックスカップのプレーオフ第一戦として毎年ニューヨーク近郊で開催されます。今年はニューヨークのゴルフ好きの憧れ、ベスページ・ブラックコースで行われました。ポイントランキング上位125名のみが出場できる大会だけあり、有力選手が集まる大会です。

Bathpage Black hole 1

ブラックコースをプレーしたことのある方はご存知でしょうが、“難しい”です。有名な看板(図1)にあるように上級者のみにお勧めされるコースです。いや、むしろ素人はプレーすべきではないと言っているのでしょうか?私が初めてブラックコースをプレーしたのは3年前、日本のコースと掛け離れた“広大さ”に驚いた記憶があります。7,468 ヤード、パー71、そしてRating/Slope は78.1/152という数値をみても納得するモンスターコース。残念ながら私は未だにブラックコースを70代で回れたことがありません。

図1Bethpage Black Warning Sign

さて、ボランティアを行うというのは初めての経験でしたが、選手を間近で観ることができ良い経験になりました。とくに私は練習ラウンド日担当だったので、選手もリラックスムード、観客もほとんどいなかったので、気軽に近づいて声をかけることやサインをもらうことが出来ました。また、彼らの練習やプレーを間近でじっくりと観察することが出来ました。いろいろ勉強になったことがありますが、率直に感じたことは、第一、底知れぬ体力。まず一番感心したのは練習とプレーをこなす体力です。シーズン中は毎週のように行われる4日間のトーナメント。多くの選手は火曜日の練習ラウンド、水曜日のプロ•アマ、そして木曜日から日曜日までトーナメント本戦にかけての6日間(もちろん予選落ちをした場合は違いますが)、トレーニング、練習そしてプレーとこなしています。練習場でプレー前に1−2時間打ち込み、プレー後にさらにボールを打ち込む。そして多パッティンググリーンで1−2時間練習ということを毎日繰り返している訳です。さらにトーナメントの前夜祭やその他の主催者イベントにも顔を出さなければなりません。トーナメントが終わればすぐに次の開催地に移動、その過密スケジュールを淡々とこなしている彼らの体力には驚きです。

第二、“飛ぶ!”パブリックコースであるブラックコースは多くの方がプレーされたと思います。自分がプレーしたコースであれば、プロとの比較が出来ると思いますが、あのブラックコースが随分と短く感じました。例えば17番の207ヤードのショートホール、タイガーは7番で打ちグリーンをとらえていました。私は風がフォローの時4番アイアンでのせた記憶がありますが、アイアンの飛距離だけでも3番手違います。

Bethpage black 17th hole

プロのトーナメントに行くと、そのすごさに魅了されますし、勉強にもなります。今年はNick Watneyが Sergio Garciaとの接戦の結果優勝、歴代の優勝者を観ても2011年はDustin Johnson、2010年はMatt KucharとThe Barclaysトーナメントは世界のトッププロが集まるメジャー級の大会です。毎年マンハッタンから簡単にアクセスできるコースで行われるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?ちなみに来年はニュージャージー州のLiberty National  Golf Clubで行われます。また時間がある方はボランティアを行うのもお勧めです。ゴルフの知識が無くても出来ますし、観戦では出来ない経験も出来ます。興味のある方は登録してみてはいかがでしょうか? ウェブサイトから登録することが可能です(http://thebarclays.barclaysgolf.com) 。初めてボランティアをした私は練習場のお手伝いという役でしたが、私の友人は毎年ボランティアをしており、今年は最終組のスコアリングという大役をおこなっていました。

2012 Winner Nick Watney