グリーン周りでよくあるミス

こんにちはティーチングプロの宮崎です。今回はアマチュアゴルファーがグリーン周りでよくやってしまうミスについてお話させて頂こうと思います。グリーンの周りからボールを旗に寄せる時、多くのアマチュアゴルファーがサンドウェッジでアプローチショットを打ちます。サンドウェッジ(以下SW)はボールが高くあがりやすいのでラフやバンカーなどのハザードからも脱出しやすく、とても使い勝手が良いクラブです。なのでSWを練習することはスコアを良くするのに絶好なクラブと言えます。しかし、シチュエーションに限ってはこのサンドウェッジで打つと逆に難しい場合があるのでそのことをきちんと把握してうまくクラブを使い分けられるようになりましょう。

その難しい状況とは、ずばり「上り傾斜」です。SWはロフト角が56度に設定されているのが多いのですが、上り傾斜からいつもの距離感でボールを打つとショート(目標までボールが届かないこと)してしまうのです(画像1)

平らな地面でロフト角が56度のSWを構え、ボール打ったらロフト通りの高さにボールが上り飛んでいきます。しかし上り傾斜の場合、傾斜によりサンドウェッジのロフト角に傾斜分の角度が足されてしまいます。ロフト角が足された状態でいつもと同じ距離感で打つとボールは平地で打つよりも上がってしまうのでそのぶん距離がでなくてショートしてしまうというわけです(画像2)

よって、上り傾斜からのアプローチショットでショートしないためにはロフトが足されたことを考慮にいれていつもよりも大きな振り幅でボールを打つ、もしくは番手落としていつもの距離感でボールを打つ必要があります。どちらも有効ですが、私の経験上アマチュアゴルファーにとって簡単な方法は番手を落としていつもの距離感で打つほうだと思います。

*番手を変えていつも通りの振り幅で打つ*

その理由は、道具を変えるだけでいつもと同じ打ち方ができるからです。ゴルフは失敗することを考慮に入れた上でボールを打たなければいけないスポーツなのですが、やはりいつもやっている打ち方の方が失敗しにくいのです。「上り傾斜だからいつもよりも振り幅やスピードを変える」という打ち方はのはいつものやっていることから逸脱してしまうので成功する確率が落ちてしまいます。もしも上り傾斜でいつもショートしてしまうという方がいらっしゃいましたら、サンドウェッジだけではなくアプローチウェッジやピッチングウェッジを使ってみてください。

宮崎太煇

Pebble Beach #18