トップ・オブ・ザ・スイングの作り方

こんにちは。ティーチングプロの宮崎です。3月になり段々暖かくなってきましたね。徐々に練習場に行かれる方達も増えてきたのではないでしょうか。さて、今回は綺麗なトップ・オブ・ザスイング(以下トップ)を作りやすくするための方法についてお話しようと思います。

そもそも綺麗なトップとはどのようなものなのでしょうか。一つ基準となるのは構えた時のシャフトの角度とトップのシャフトの角度が平行になることです。そして、このようなトップを「オンプレーンなトップ」と表現したりします(図1)。

Picture 1: Taiki Backswing

このトップからクラブを振り下ろすことができるとスイングがとても美しく見えるので世のゴルファーたちはこのトップを作ろうと奮闘するわけです。ゴルフ雑誌やレッスン書などでも「手首をこのように折り〜」「肩をしっかり回して〜」「右股関節にしっかり体重を乗せて〜」など色々な説明を通してオンプレーンなトップを教えようとしています。しかし、練習場を見回っていると、このようなトップでスイングしている人はなかなかいません。 そこで比較的簡単にオンプレーンなトップを作る方法を紹介します。

その方法とは、クラブを振り上げるテークバックでシャフトが地面と平行になったとき、後ろから見て手とクラブヘッドが重なるようにすることです。

Picture2: Okusima

クラブを振り上げるとき、このポジションで手とクラブヘッドが重なっていたら勝手にクラブがトップでクラブがオンプレーンになりやすくなります。よくバックスイング中に手首を縦と横どちらに折るのですかと質問を受けるのですが、この振り上げ方をする場合それについて悩むことはありません。手首の折り方には好みがあるので、縦と横どちらに折れてもOKです。自分好みの手首の折り方ができると手自体も余計な動きをしにくくなるのでよりスムーズなバックスイングをすることができるようになるのです。

それでは練習方法です。図2のように構えた時の手の真下に棒を置き、シャフトが地面と平行になるまでクラブを振り上げます。この時、手は地面に置いた棒の上にくるようにするのですが、クラブヘッドは敢えて棒の外側にくるようにします。

Picture3: Gears

ちょっとクラブヘッドをアウトサイドに上げるように振り上げているように感じるかもしれませんが、これでクラブを振り上げると「テークバックでシャフトが地面と平行になったとき、後ろから見て手とクラブヘッドが重なる」状態ができるのです。

ゴルフ雑誌にはよく「地面に置いた棒と平行にクラブを振り上げましょう」と書いてあったりするのですが、その通りにあげるとクラブヘッドはインサイドに上がり過ぎてしまいます。クラブを振り上げたとき、クラブヘッドはインサイドに上がり過ぎてもアウトサイドに上がり過ぎてもオンプレーンなトップを作ることはできません。なので図3のようなバックスイングができるようにして後ろから見て手とクラブヘッドが重なるような練習をしてクラブがオンプレーンに上がりやすい状態を作ってあげましょう。オンプレーンにクラブを振ることができたらナイスショットの確率は上がるので、是非取り組んでみてください♫

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