足から考えるゴルフ

先日Sportec 2023での登壇の為に日本へ一時帰国してきました。Sportecはスポーツ関係企業・団体が最新製品・技術・サービスを発表する、日本最大のスポーツ・健康産業に関する総合展示会になります。この中でゴルフ関係の商品、サービスも多々出品されていましたが、その中で靴のインソールの出展が目につきました。今回はゴルフにおいてのインソールの必要性についてお話ししたいと思います。

Sportec2023 東京ビッグサイト

インソールといっても量販店で売られているものから、カスタムメードのものなど色々あります。また扁平足向け、甲高向けといった足の形で仕様を変えたもの、またはゴルフ用、ランニング用など用途に合わせたものなど多種多様のものが商品としてありますね。私も職業柄色々と試します。今回は、インソールの使用を検討が良いプレーヤーを紹介します。以下のような足のタイプの方は是非一度インソールの使用を検討してみてください。

  • 外反母趾:外反母趾が酷い場合足の機能が著しく低下してしまいます。例えば、前に蹴り出したり、横にステップをする能力が低くなってしまいます。こうした機能はゴルフスイング中に体重移動をしたり、地面を踏んだりする能力に支障が出ます。また痛みを伴ってしまうと歩行が困難になったりといった問題も生まれてしまします。
  • 極端な扁平足:アーチが極端に低い足などはインソールでアーチをサポートしてあげる必要があるケースがあります。極端にアーチが低い場合、例えば、裸足で歩いた時の足跡に土踏まずが全く無い、またはカカトが酷く内側に倒れてしまっているなどといった場合はインソールでサポートしてあげる必要があります。あくまでも極端に低い場合のみで、ちょっとアーチが低いレベルではインソールが必要なケースは殆どないと思います。
  • 脚の長さが違う:過去の怪我や病気などによって骨の長さが左右で異なるケースもあります。こうした場合、骨盤の高さや肩の高さに影響を与え一定箇所にストレスをかけやすいです。しかし、気をつけなければいけないのは脚の長さが違っていると思われる方のほとんどは骨盤のずれなどによって脚の長さが異なっているように見えているだけです。この辺りの判断は非常に慎重に行わなければいけません。なぜなら、骨盤のずれによって左右の足の長さが異なっているように見える人にインソールを入れてしまっては症状を悪化させる原因にもなりかねないからです。

カスタムが良いか、または市販の物で十分かに関しては考慮する点が多すぎるのでここでの紹介はやめておきますが、こうした足(脚)をお持ちの方は構造的な問題になってしまっているのでインソールをお勧めする事が多いです。また、インソールをサポートと考えられる方が多いですが、インソールは本来の足の機能の回復を目的とすべき物であって動きを制限したり、足を固定すべき物では無いです。上述したタイプの足(脚)に心当たりがある方はインソールの検討も良いかと思います。その際は専門家に相談してみてください。

Poipu Bay Golf Course