ゴルフ観戦記:Augusta National Women’s Amateur tournament

私がゴルフに憧れたきっかけは、毎年4月にジョージア州オーガスタで行われるマスターズトーナメントでした。テレビで観たその圧倒的な美しさに惹かれたことを今でも覚えています。アメリカに来てから、私はこの大会に4回訪れる機会がありましたが、実際のコースはテレビの世界よりさらに感動的であり、ゴルフの祭典と呼ばれるにふさわしい大会だと改めて思いました。

そのマスターズトーナメントが行われる直前に行われるのがAugusta National Women’s Amateur Tournamentです。世界女子アマチュアランキングに順じて招待されたトップ72名が集まる大会で、主に高校生から大学生までのアマチュアが参加します。日本からは、有名な選手として馬場咲希選手、アメリカの女子アマチュアメージャーを総なめにしているスタンフォード大学のRose Zhang選手など、今後LPGAで活躍が期待される選手が世界中から一堂に集まる大会です。今回、私は伊藤二花選手(17歳)のサポートに帯同してきました。

Nika Ito at Augusta National Women’s Amateur

世界のトップアマを招待した大会だけあってその規模、選手へのサポートも他の大会と比べ物にならないレベルのものでした。選手、同伴者の旅費、滞在費などはすべて大会側が持ってくれ、アマチュア大会とはいえアメリカの規模は驚くばかりです。

さて、このレベルの選手になると選手同士や親同士が他の大会などで知り合い顔見知りだったりします。それに加え、全ての選手が同じホテルに宿泊し、同じダイニングで朝食を取ったりするので当然皆毎日顔を合わせるわけです。そこで一番印象的だったのが親同士の会話です。

この世代は親兼ゴルフコーチ、または親兼マネージャーというケースが多いですが、親同士が盛んに情報交換をしているのです。例えば、スイングの課題や今の取り組み、進路のこと、大会スケジュールのこと、スポンサーのことなどなどです。選手に才能があり上手いのは当然ですが、その選手をサポートしている側の情報量、勉強量というのもすごいなと感じました。例えば世界ランキングのポイントを上げるためにはどの大会に出場した方がよいか?といった話は私の知る余地もない話だったので非常に聞いていて面白かったです。こうした水面下でのサポート、情報交換といったことも大切だという側面を見ることができた貴重な体験でした。また、2人娘の父として「もし私の娘が。。。」と考えると私も同じようなサポートができるだろうか??と考えてしまいますね。


残念ながら私がサポートしている選手は予選通過なりませんでしたが、ゴルフの内容を見ると本当に紙一重でしたので今後の彼女のさらなる活躍に期待したいと思います。Yohei Takada

Augusta National Women’s Amateur
Champions Retreat Golf Club