ふくらはぎのこむら返りが起きる人は要チェック、「足首・ふくらはぎの柔軟性」

足首・ふくらはぎの柔軟性の欠如はゴルフのパフォーマンスを落とすだけでなく、こむら返りなど筋肉がつりやすくなる原因にもなります。今回は足首の柔軟性が低下すると起きる問題点、柔軟性のテストをお話ししていこうと思います。特に女性の方で高いヒールを常に履いている(過去に履いていた)方や、頻繁に足首の捻挫をしている方は足首が硬い可能性が高いので要注意です。

まず、足首の柔軟性に欠陥があると、どのようなスイングの欠陥が生まれてしまうのでしょうか? 膝そして股関節を曲げて前傾姿勢をとる時、付随して必ず必要となるのが足首の背曲(つま先をすねの方に曲げること)です。つま先上がりのライでは、いうまでもなくフラットなライでスイングを行う以上に足関節の背曲可動域が必要になります。

もし足首が十分に曲げられない場合、身体は、例えば以下のような姿勢を取るでしょう。1、膝を前方に曲げられないため、膝が伸びきった状態になります。その状態で前傾姿勢をとろうとすると猫背を導きます。2、重心を前方に置けないため、後方重心になり、お尻が低い姿勢になります。3、かかとに体重をかけられないためにつま先体重になってしまいます。足首の柔軟性の欠如によって、アドレス時の姿勢から悪くなってしまいます。その他にも、足は身体の土台ですので、アドレス時のみならずスイング中にも様々なスイング欠陥を引き起こします。特につま先上がりのライなどは足が体を支えられず絶望的に打てなくなりますよ。

さらに、足首の柔軟性の問題はゴルフスイングだけではありません。例えば、ゴルフをした後や歩いた後に足がつりやすい人いませんか?筋肉が痙攣を起こす原因は、水分不足、電解の乱れ、など様々ありまが、単に筋肉が硬いという問題でも痙攣を引き起こします。最近足がつりやすいと感じている人は足首周りの筋肉の硬さをチェックするといいかもしれません。

図1 壁タッチテスト

では足首、ふくらはぎが硬いかどうかチェックしてみましょう。図1壁タッチテスト、そして図2Downward Dogテストを行い、柔軟性のチェックをしてみてください。このテストのどちらか(または両方)にパスできなかった場合、あなたのふくらはぎの筋肉、足首関節の柔軟性に問題があるといえるでしょう。

図2 Downward Dog test

体の土台である足の柔軟性がなくなると、姿勢だけでなく、ゴルフスイングまた足がつりやすいなどの様々な悪影響を生み出します。今回のテストを通して足首の柔軟性がないと分かった人は改善を心がけるべきです。もしテストをパスできなくても悲観的にならなくても大丈夫ですよ。普段から心がけて対策すれば柔軟性は向上します。次回号では足首の柔軟性を向上させるエクササイズについて書いていこうと思います。Yohei Takada

図1 壁タッチテスト
ひと拳分つま先を壁から離して立ちます。膝は揃えつま先は真っ直ぐにします。そのまま膝を前方に曲げ、「かかとが浮かない」ように膝を壁にタッチします。かかとが浮かないで膝がクラブに付けばパス。

図2 Downward Dog test
足を腰幅、手を肩幅に広げ、四つんばいの姿勢になり、腕と太ももを床に対して垂直に保ち、つま先を立てます。膝を床から持ち上げ、腰を真直ぐに伸ばしながらお尻を上げる。この時、両足のかかとが地面にしっかり着けばパス。

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