Xファクターとは?
今回は「X-factorが大事とゴルフ雑誌にあったけど、X-factorとは何?」という質問に答えていきたいと思います。X-factorとは、トップスイング時またはダウンスイング時の骨盤(腰)のラインと肩のラインの回転度(捻転度)を表す言葉です(図1)。
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X-factor値が大きいほど大きな身体の捻転を生み、ボールを遠くに飛ばす為のスピードとパワーが生まれます。このような単語がうまれるのも、ゴルフが身体の回転を最大限に使う特殊なスポーツであるからです。X-factorの正しい理解とその向上は、あなたのゴルフの上達にきっとつながるはずです。
まずX-factorに関してみられる見られがちな間違いについて話したいと思います。X-factorにこだわりすぎ、無理に身体を捻ろうと、スイングがぎこちないものになってしまっているアマチアゴルファーを良く見かけます。あくまでもX-factorで表される捻転はゴルフスイング中に自然に生まれるものであって、無理に作り出すものではないです。ですから、バックスイング中に無理に身体を捻り上げたり、腰の回転を止めようと下半身が力んだりするとスイング欠陥を生み、身体に負担をかけるため良くありませんので注意しましょう。
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X-factorの向上をお話しする前に、簡単なテストを通して、あながたどれだけX-factor値を生み出せる身体能力があるか見てみましょう。図2のようにテストしてみてください。あくまでスッと無理なく身体が回るところまでの可動域を測定してください。その値があなたのX-factorを生み出せるポテンシャルです。例えばテストで30度しか回らなかったのに、スイング中に45度のX-factorを生み出すことは不可能です。ですからより大きなX-factor値を得るためには、トレーニングによってこのテスト値を向上させる必要があります。また逆にこのテストで60度回ったとしてもその値はあくまでもポテンシャルであり、スイング中に60度のX-factorが生まれるわけではありません。その場合、スイングに問題があることが考えられるのでゴルフプロに習い、スイングを見てもらうことをお勧めします。
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では最後に捻転可動域を向上させるためのエクササイズについてお話したいと思います。体幹の捻転から生まれるX-factorは特に胸椎(図3)の捻転可動により作られます。ゴルフの解説書の中には、「肩甲骨を動かす」といった表現がされることがありますがこれは間違いです。肩甲骨というものは、肩関節をスムーズにそして最大限に動かせる為の土台となるものです。ですから肩甲骨の動きは安定すべきものであり、それ自体が動き回るのはよくありません。ですので、胸椎のエクササイズがX-factorのポテンシャルの向上には不可欠です。図4に紹介しているエクササイズは安全に、そして簡単に胸椎の柔軟性を向上出来るものなので試してください。毎日行えばシーズンオフ中に目覚しく体幹の捻転域を広げることが出来ます。
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ちなみに、ゴルフの基礎である体幹の捻転域が失われた場合、多くのスイング問題を生みます。例えば、体幹がうまく回転できず、無理にトップスイングを作ろうとする為、バックスイング中に体が起き上がってしまうLoss of Posture(図5)。身体を流してしまうスウェイなどが代表的なものでしょう。また、スイング欠陥ではありませんが、体幹の捻転力の低下は、飛距離が出ないというパフォーマンスの問題にもつながります。
図2 Sitting Rotation Test
図のように両ヒザを揃えて座ります。(ヒザ、股関節が直角になる程度の高さの椅子が理想です。)ゴルフクラブを図のように身体に当て胸を回転させます。この時にヒザの位置がずれたり、骨盤を動かしたり、ゴルフクラブが斜めになったりしないでください。無理なくどこまで回ることが出来たでしょうか?
図4 胸椎のエクササイズ
エクササイズ1
足とお尻が付くように四つんばいになります。図のように片腕を頭の後ろに回し、天井を見るように回転させます。
エクササイズ2
図のように横向きに寝ます。上側の手を肋骨にあて、肋骨を引っ張るように上体を回転させます。この二つのエクササイズを深呼吸をしながら左右10回ほど繰り返します。毎日行えば必ず胸椎の可動域が広がるはずです。
図5 Loss of Posture
アドレス時で作った前傾姿勢を保つことが出来ず、バックスイングで上体がおきてしまうこと。
失われた場合、ありとあらゆるスイング問題を生みます。例えば、体幹がうまく回転できず、無理にトップスイングを作ろうとする為、バックスイング中に体が起き上がってしまうLoss of Posture。身体を流してしまうスウェイなどが代表的なものでしょう。また、スイング欠陥ではありませんが、体幹の捻転力の低下は、飛距離が出ないというパフォーマンスの問題にもつながります。
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