水分補給について
暖かくなって来ました。日中で身体を動かしていると多少汗をかくこともあるかと思います。 ゴルフはマラソンなどと比べるとその発汗量は少ないと思われがちですが、夏場4−6時間炎天下の中でラウンドするとその発汗量は2-3リットルに達することも少なくありません。そこで今回は、夏場に向けて大切な水分補給について書いていきたいと思います。水分不足から引き起こる脱水症状による熱中症の症状は様々ですが、初期症状には、めまい、立ちくらみ、頭痛、怠さなどがあります。初期症状を無視し更に脱水症状が進行すると熱射病につながる恐れもあります。さらに血液中の水分量が減少するため、密度が高くなり、血液の粘度が上がり、、命に関わる心筋梗塞や脳卒中などの重症に陥ることも少なくありません。また、体重の1%の水分が失われるだけで、身体機能(パワー、俊敏性、集中力)などが低下しますので、ゴルフのパフォーマンスにも影響しかねません。
さて、では①どのぐらいの量を?②何をのんだら良いか?、③どのタイミングで飲まなければいけないのでしょうか?
- 特に真夏、大量の汗をかく場合、15分毎に150-200mlの水分を補給することを心がけましょう。さらに、運動後やお風呂・サウナ後に体重が1キロも減った、という経験があると思います。これは発汗による水分減少です。決して脂肪が燃焼して体重が減った!ということではありません。ですから、失われた水分を補うことが重要です。目安は失われた体重の150%の水分を摂取すること基本的に心がけましょう。
- 1時間以内の運動であれば水が一番でしょう。長時間にわたるスポーツの場合、塩分などの電解質の補給または糖分の補給も不可欠となってきます。そのためにはポカリスエット、ゲータレードなどのスポーツドリンクが適していますが、市販のスポーツドリンクには糖分が高いという問題もあります。ですから、ゴルフのように、長時間でも負荷の少ないスポーツには、スポーツドリンクを水などで多少薄めて飲むことが一番ではないでしょうか?ゴルフ場でよく見かけるゴルフプレー中のビールの摂取ですが、アルコールには利尿作用がある為に水分補給としては適していないので気をつけましょう。またコーヒーなどに含まれるカフェインも同じ利尿作用があるので同様の配慮が必要です。夏場、朝コーヒーだけ飲んでプレーするといったことが無いようにしてください。
- 水分補給のタイミングですが、プレー前後、そしてプレー中にも水分補給が重要です。水分は直ぐには身体に吸収されません。プレー前2時間前に500ml程度の水分を摂りプレーに備えることを心がけましょう。プレー中にも 常にスポーツドリンクなどを持ち歩き、こまめな水分補給が大切です。(15分毎に150-200mlの水分)。喉が渇いたから飲む、のでは遅いので喉が渇く前の水分補給を心がけるべきです。プレー後の水分補給は①で述べたように体重が目安になります。例えば1キロへったら1500mlの水分を摂取することが目安になります。ただ、一気に1500mlの水分を摂っても身体に吸収されません。数時間かけて摂取することが大切です。また、スポーツ後は糖分を採ることも大切ですので水分補給と同時に行なうことがお勧めです。
毎年、プレー中の熱射病や脳卒中で病院に運ばれたりする方が後を絶えません。 脱水症状は事前に防ぐことが可能ですし、疲労や脱水症状によるパフォーマンス低下を防ぐ為にも適切な水分補給を行なってゴルフをエンジョイしてください。もちろん熱射病や脱水症状は十分に配慮をしていても起こることがあります。めまいや頭痛などの初期症状が感じたら無理をせず涼しい場所で休むことが懸命です。
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