ヘッドスピードを上げよう!第二弾

前回に続きヘッドスピードを上げるについてお話したいと思います。今回までは「身体がゴルフスイングにどのような影響を与えるか」ということに重点を置いた話がほとんどでした。もちろん身体の使い方や、自分の身体に合ったスイングをするというのは大切なことです。しかしながら、ゴルフの大前提は「ゴルフクラブを使ってボールを打つ」ことです。どれだけ身体を鍛えたとしてもゴルフクラブの使い方が下手で、ヘッドを早く振れなければボールを遠くへ飛ばすことは出来ません。逆に言うと、力がなくともクラブをうまく使え、ヘッドを早く振ることが出来ればボールを遠く飛ばすことが出来ると言うことです。

クラブをうまく使う為に大切なのが手の使い方になります。クラブとの接点が手だけですので当然と言えば当然ですが、クラブに正しい力を加えることが出来るということが大切になります。その為に大切なことは①手首の可動域がしっかりあること、②力の入れ方を理解していることになります。

図1:手首の可動域のテスト
  • の手首の可動域ですが以下のテストをしてみてください。ゴルフクラブを持って写真のように手首を曲げられますか?(図1)。それができましたら図2のようにゴルフクラブを右回りにグルグルと綺麗な円が書けるようにゆっくりと回してみてください。力を入れてうまく出来ない人はグリップを緩く持ったり、または指で握るなど工夫をしてみましょう。それでも出来ない人は手首の可動域の問題がスイングを邪魔していることになるので専門家に相談してみるといいでしょう。
  • クラブでボールを打つ時にグリップにかけている力は、トンカチで釘を打つような力の入れ方と同様になります。トンカチを上手に使ったことがある方は解ると思いますが、トンカチの頭と力のベクトルが同じ方向には向かないですよね。言葉で表すと難しいですが、外に押して引き戻すと言った感覚でしょうか(図3)。力の伝え方がわかれば余計な力が入らず、また身体にも負担の少ないものになると思います。
図2:クラブをグルグル回してみましょう
図3:トンカチを打つ時の力の加え方

ゴルフクラブの使い方を理解し、その力を伝えるための手を十分に活用できるようになれば、クラブヘッドに効率的に力が加えることができ、ヘッドスピーとも上がります。

またヘッドの軌道も安定するのでボールも安定して飛ばすことが出来るはずです。そしてその為に身体をいかに使うと良いかということを考えていくと上達への近道になるかもしれません。高田洋平

図1:手首の可動域のテスト

図2:クラブをグルグル回してみましょう

図3:トンカチを打つ時の力の加え方

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