回旋と側屈:あなたはどっちタイプ?
ゴルフスイングだけみて「あ、誰々が打っている」とわかることありませんか?PGAのトップゴルファーを見ても一人一人ユニークなスイングですよね。その理由はもちろん体格が違うということも挙げられますが、「身体の使い方」が人によって全く違うということがいえます。今回はゴルフにおいて大切な身体の使い方のある、上半身を捻ることについて話したいと思います。

ゴルフのスイングにおいて身体を捻る動作は胸郭の「回旋と側屈」の組み合わせで成り立っています(図1)。そしてこの二つの動きの使う割合によってスイングのタイプが変わってきます。例えば回旋の割合が強い「回旋派」の場合、背中を飛球方向線上に捻るような感覚のバックスイングになり、腕を大きく使う感じのスイングになります(図2)。逆に側屈度合いが強い「側屈派」の場合、左肩を落としていくように捻る感覚になり、腕の動きを少なくしたスイングタイプになります。(図3)。

スイングをよくしようとする時、またはレッスンなどを通してスイング変更をしようとする時、自分がどちらのタイプなのか把握して取り組むと迷いが少なくスイングを良くすることが出来ます。反対に自分には合わない回旋動作をしてしまうと感覚が崩れ、タイミングが取れず、スイングがボロボロになってしまうことも少なくありません。

では自分が回旋派か側屈派のどちらなのか?どのように判断すれば良いのでしょうか?
これは自分の身体に聞いてみるのが一番わかりやすいです。図1にあるように身体を動かしてみてください。どちらがスムーズに動きますか?そして、スイングをするように二つの方法で身体を捻ってみて下さい。図1の回旋の動きがスムーズ、そして肩を水平に回す (背中をクルッと回転する感覚)方がしっくりくる場合、回旋派のスイングが合うはずです。図1の側屈の動きの方がスムーズ、そして左肩を下げるようにして(右肩を捻り上げる感覚)捻転する方がしっくりと来る場合、側屈派のスイングがより合うと思います。
間違って欲しくないのは、どちらのスイングタイプが良いまたは悪いという話ではありません。身体の動き方やそれに携わる感覚などは個々人違うため、自分に合った動き(スイングタイプ)を把握し、目指すスイングを理解し、練習した方がより効率的に上手くなるという話です。
ここで挙げた回旋派、側屈派というのは身体の動かし方のほんの一例です。憧れの〜プロのスイングを真似して、またはレッスン書に書いてあったからという理由ではなく、自分の身体の特性を理解して練習すると、怪我をすることなく上達への近道になるはずですよ。髙田洋平

