水分補給不足で足が攣ったりしていませんか?
7月はNYで最も暑い月です。日本に比べるとその暑さは大したことないように感じるかもしれませんがそれでも暑い日は高い湿度が相まって汗が滴るような日が続くことも少なくないですね。さて、皆さんラウンド中に十分な水分補給していますか?私が見わたす限り水分摂取量が圧倒的に少ない方が圧倒的に多いと感じます。
成人男性の1日の水分必要摂取量は2.5リットルと言われています(体重に比例)。これはあくまでも運動などをしない日常生活における摂取量ですので、汗をかく、スポーツを行う時には当然この量では足りないです。例えばゴルフラウンド中(気温23−32℃)に勧められている水分摂取量は1リットル強です(ポカリスエット公式サイト)。発汗で失われた水分は当然補給すべきですので、発汗量が多い真夏のゴルフではそれ以上の水分補給が必要になるのは言うまでもないでしょう。ちなみにラウンド前、ラウンド後に体重計に乗ると発汗で失った水分量がすぐ計算できるので一度試してみてください。【失った水分量=(ラウンド前体重―ラウンド後体重)+摂取した水分量】私自身もラウンド後に2キロも体重が落ちているといった経験がありその発汗量に驚いたこともあります。
では水分摂取量が少なく、脱水症状になるとどのような症状になるのでしょうか。脱水症状による身体の不調の一例は、喉の渇き、足がつるといった筋肉の痙攣、だるさ、吐き気、大量の発汗、食欲減退、全身疲労など。これらはあくまで軽度の脱水症状です。さらに悪化してしまうと熱中症や心筋梗塞などの命に関わるようなリスクの要因なるので早め早めに水分補給を十分し対策をすることが大切です。
また、あまり知られてないですが、脱水症状は怪我も誘導します。人間の身体の約60%が水分と言われており、人間の筋肉や靭帯は水分によりその強さや機能を保っています。水分不足に陥るとこうした筋肉や靭帯を構成しているコラーゲン繊維に水分が行き渡らなくなり、Brittle(もろい)状況=要するに壊れやすい状況になります。また筋膜などの滑りが悪くなることによって組織の柔軟性が失われ、肉離れや筋違いを起こしたり、またはギックリ腰などの怪我になりやすい状況になってしまいます。
発汗で失う水分にはナトリウムなども含まれていますので、特に発汗の多い真夏に真水をガバガバ飲むというのは体液のミネラル濃度を薄めてしまい、水中毒といった弊害も生じてしまうので注意も必要です。ですので、スポーツドリンクや水にミネラル塩などをひとつまみ入れて飲むなどの工夫もすると良いと思います。最後に夏のゴルフの楽しみである「冷たいビール」ですが、アルコールは利尿作用があり水分補給になりません。私も夏のビールを楽しみますが、その分水分摂取を余計に取り脱水症状にならないように心がけています。皆様も水分補給に心がけ夏のゴルフを楽しんでください。