「春先の怪我に注意、ウォームアップしていますか?」

ニューヨークのゴルフシーズンもついに開幕ですね。新しいゴルフクラブを新調して今年のゴルフをスタートするのを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?しかし、春先はゴルファーにとって一番怪我をしやすい時期でもあるのをご存知ですか?というのも、冬の間に運動不足に陥ってしまい、筋肉や靭帯などが硬くなった状態にいる方が突然体を動かすと、肉離れや筋を痛めたりしやすいからです。ウォームアップもせずに朝一でボールを打っている方はいませんか?十分にウォームアップを行うとこのような怪我は十分に防げるのです。

朝のうちはまだ活動もそこまでしていないため、筋肉などへの血流も少なく、組織の温度も低いため筋肉や腱などは柔軟性を失っています。朝は体が硬い、重い、ぎこちないと感じる人は多いのではないでしょうか?それはこうしたことが原因です。特に冬の間に運動不足で組織が硬くなっている場合に、朝イチでウォームアップもせずにゴルフスイングをするのは“怪我をしたい”といっているようなものです。今回は今の時期に特に大切な“ウォームアップ”についてお話していきたいと思います。

ウォームアップ

私は準備運動とウォームアップは同義だと考えています。しかし一般的には準備運動=ストレッチを思い描く方が多いのではないではないでしょうか?筋肉を「グーッ」と伸ばすというストレッチは準備体操に必要なウォームアップとは異なり、ゴルフ前やスポーツ前の準備運動としては不向きです。なぜならまず、組織の温度上昇があまりない。つまり組織は冷たいままで、組織は壊れやすい状況はそのままです。そして、脳が体の動きを把握出来づらい。脳は体の動きを常に把握しながら動きをコントロールしています。たしかに「グーッ」と筋肉や筋などを伸ばすと一時的に動く範囲は広がります。しかしその情報を脳は上手く処理出来ず、動きの制御を上手く出来ません。その結果、バランスを崩したり、捻ったり、関節を痛めたりということが起きやすいです。

ですの、怪我を予防する目的、すなわち体を温めることが準備体操で大切になってきます。体を温めるためには心拍数や呼吸数が少し上昇し体が温まる程度の負荷があるものが良いです。具体的なプログラムは普段からの運動量などによって個々人変わってきますが、例として以下の動画リンクを参考にしてもらえればと思います。

怪我をしやすい春先は特にウォームアップを十分にすることで怪我を防ぎ、せっかくのシーズンを棒に振ることのない様にしてくださいね。Yohei Takada