2022年のシーズンオフに私が行うゴルフトレーニング
今年も12月に入り本格的にシーズンオフに入り、春になるまではゴルフはお預けという方も多いのではないでしょうか?ゴルフ好きにとってシーズンオフは残念なことかもしれませんが、シーズンオフは決して悪いことばかりではありません。疲労から起きる怪我(例えば腱鞘炎)の回復に努めたり、ゴルフスイングの向上に努めたり、また身体づくりをする貴重な期間です。私がお勧めのシーズンオフ中のトレーニングの一つをご紹介したいと思います。

今でこそスクラッチレベルまでゴルフが上手くなった私ですが、以前からそうだったわけではありません。シーズンオフにトレーニングを行い少しずつ上手くなってきました。そう話すと、「毎日ジムでトレーニングしてるの?」「ジムでみっちり鍛えてるでしょ?」などストイックで特殊なトレーニングをしているように思われがちですが実はそうではありません。どちらかというと身体を効率的に動かすため、そして身体を壊さないためのトレーニングといった感じです。ですので多くの方に無理なく行っていただけると思います。
さて、このオフシーズンに私が検討しているトレーニングが「歩く」ことです。え、そんな簡単なこと?と思われるかもしれませんが、「正しく歩く」ということは案外難しく、全身運動になり、さらにはゴルフの有効的なトレーニングになります。とはいえ、買い物がてら散歩に行けばいいのね、といった感じで無作為にダラダラと歩けば良いと言う訳ではありません。ここでご紹介したいのは「トレッキングポール」(図1)を使った歩行です。

トレッキングポールを使って歩く時に気をつけることは以下の5点です。1、背は高く保つが胸を上げない。よく「胸を張って」など言われますが間違いです。「背は高く」保ちますが、胸は張らないでください。2、下を見ない。頭は高く保ち、景色を楽しみましょう。3、腕が先行する形にしましょう。トレッキングポールは反対の脚と同時に動かしますが、地面に着地する時はトレッキングポールがわずかに足より先に着くか、または同時のタイミングで歩きます。4、普段より少し大きめの歩幅でしっかり腕を振って歩きましょう。無理しない程度に歩幅を広げ、腕を少し前に伸ばすようにしてトレッキングポールを前方にしっかりと着くようにしましょう(図2)。かかととトレッキングポールが着地する時に大きな音がするようにグッグッしっかり歩くことも大切です。5、自然な流れを止めることなく歩きましょう。図3をみて分かるように歩行は螺旋系の捻転運動です。この自然な螺旋運動を無理に止め、身体を固めて歩行する方が多いですがやめましょう。

歩行は正しく行うと素晴らしい全身運動になり、またゴルフにとって不可欠な螺旋運動(回旋運動)を教えてくれます。また持久力・体力がつき運動不足解消のためにも大変良い運動なのでトレッキングポールを使った歩行をこのシーズンオフにしてみてはいかがでしょうか。髙田洋平
