「オフシーズンの過ごし方」宮崎プロ
こんにちはティーチングプロの宮崎です。最近朝晩が寒くなってきました。ニューヨークのゴルフシーズンもあと1ヶ月足らずといった感じで寂しい限りですね。今回はオフシーズンをうまく利用してゴルフのパフォーマンスを維持、向上させるためにできる取り組みをいくつかご紹介致します。
話がそれますが僕のレッスンの特徴の一つに従来のゴルフレッスンよりも短期間に生徒さんのゴルフスイングを向上できるというものがあります。それを可能にしているのが大学院で研究していた運動学習という学問から手に入れた指導法なのですが、その指導法を持ってしても生徒さんの上達のスピードが遅い生徒さん達がいます。試行錯誤してスイングを変えようとするのがなかなか上手くいかない壁のようなものにあたるのです。結論的にいえば、その方々にはいくつか共通する問題点があります。 ①身体がもの凄く硬かったり、②スイングするときに力が入りすぎていたりという問題点です。こうした生徒はゴルフスイングの改造だけでなく、根本的な問題点を解決していくことが必要です。冬のオフシーズンはこうしたスイングを作る上で障害となっている問題に取り組む大変有意義な期間です。
①の対処法:柔軟性をつけるためにエクササイズを行う。ここで大切なのは自分の身体に必要なプログラムを作り実行するということです。問題なのは人それぞれ身体の特徴は様々で、ほとんどの方が自分の身体の特徴や問題点を把握していないということです。またゴルフに必要な柔軟性とは何かを理解していません。例えば柔軟性といって真っ先に思いつくのが立位体前屈(図1)でしょうが、実はこの柔軟性ってゴルフにほとんど関係ありません。またジムなどでゴルフのメカニズムも良く知らないトレーナーなどの元でエクササイズをするのも時間の無駄でしょうね。ゴルフスイングに必要な身体や筋肉の使い方を熟知している専門家に一度診断してもらい、適切なプログラムを処方してもらうのが一番です。その点に関して僕と共同執筆している高田先生はアメリカでもトップクラスです。興味のある方は一度連絡してみてください。また、器具を使うというのも一つの方法です。最近僕はROTEXという器具をお勧めしています(図2)。この器具は身体のアンバランスを整えるために効果的なだけでなく、収縮している筋肉が伸びるようになり、使っていない筋肉を鍛えることでゴルフに必要な身体の可動域を広げることができます。試してみたい方は下記の僕の連絡先まで連絡をくださいね。


②の対処法:太極拳をやってみよう!太極拳は動作がとてもゆったりした中国武術の一つですが、脱力を身につけるためのトレーニングとして大変効果的です。プロや上級者はスイングする時身体に無駄な力が入っていなくリラックスしています。しかし初心者から中級者はそうはいきません。練習でもコースでも、目の前にあるボールをうまいことターゲットに運ぼうと必死なのでどうしても身体に力が入ってしまいます。その結果動きが硬くなり結果的にミスショットを打ってしまうことが多いです。太極拳を通し身体を力まず動かすテクニックを身につけることができるとゴルフスイングもスムーズに行えるようになります。太極拳はプライベートでレッスンを受けると高額になることが多いですが、実はコミュニティカレッジなどのレクリエーションクラスではとてもリーズナブルな価格で参加できます。NYには学校が密集しているのできっとあなたの自宅の近くの学校でもクラスがあるはずなので、是非この冬探し参加してみてください。
